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恋して桜!

第7章 永倉さんに恋出来る?! 2

広間への襖が開かれ、皆一様に千鶴を見る。

山南「新しい舞妓さんです」

山南は妖艶に笑いながら千鶴を部屋の中へと促す。

永倉、藤堂
口をあんぐりと開けフリーズしている。


土方「ほお…山南も粋な事するじゃねえか」

原田「へえ…山南さんがこんなに美人な舞妓をねぇ」

沖田「ふぅん。」さすが悪戯っ子、面白くなさそうであるが、新たな悪戯を考え始めた様だ。

斎藤 1テンポ遅れて永倉、藤堂動揺フリーズする。


山南「さて、と冗談はこれ位にして、雪村くんご挨拶なさい。」

千鶴「はい。皆さん、驚かせてしまい、すみません」


土方、原田、沖田、斎藤、藤堂、永倉
「はいっ!!!?」

千鶴「あの…すみません。似合いませんよね、私。」

原田「いや、そんな事はねぇ。千鶴。
別嬪だとは思っていたんだか、これ程とはな…綺麗だ」
千鶴に囁く様に告げる。

沖田「ふぅん。山南さんも人が悪いんだから」

山南「ふふ、すみません。」怪しく笑って答える。

斎藤「これはどうゆう事なのだ……
いや、俺はけして千鶴が美人すぎて戸惑っているなんてことは…」
自ら自滅し始める斎藤。


土方(山南さんと千鶴の組み合わせか…何かクセぇが、大した事ではないだろう)
さすが土方、と言いたい所だが新選組の策士も酔っている。


藤堂は先程のまま固まってしまい声をかけても動かない。


千鶴「永倉さん、あの…似合いますか?」
永倉の腕をとり揺らしながら永倉の返事を待つ。


山南(効き始めましたね。本音を吐露する薬ですが
反面、大胆になる薬ですからね。少し怖いですが…)

永倉「ち、ち、千鶴ちゃん む、む、む…」
千鶴が引っ張った永倉の腕に、千鶴の胸があたり
永倉が真っ赤になっている。

千鶴「永倉さぁん…あたし似合いませんか?」

山南の言っていた副作用が出始めた様に大胆になる千鶴。

周りもすでに出来上がっていて中には広間にいない者もいる。

この部屋の様子を確認し、永倉はすっと立ち上がり
千鶴の手を掴み空いている部屋へ向かうのだった。

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