
ちょっと苦手な王子さま
第1章 第一章
「………わたし?」
わたしが憧れの景色に見惚れていると、
後ろから男の子が声をかけてきた。
よく見ると同じ制服だ。
「そうだよ〜キミしかいないだろ??そのキョドり方を見る限り…キミは新入生だな!?」
この初めましての男の子はなんだかすごく元気が良かった。
いや、良すぎてついていけない。
「新入生ですけど…ってことはあなたは先輩なんですか?」
なんだかめんどくさいけど、とりあえず質問をしてみた。
「あぁ!そうだとも!僕はこの学校の二年生、詰皮莉樹だ!つ、み、か、わ、り、つ、き♪覚えてね♪♪」
テ…テンション高い…。
「わ、わかりました。覚えておきます。」
