テキストサイズ

少年探偵事務所

第17章 無茶な依頼

「この子を誘拐しても意味ないですよ。」

「は?」

「この子は波さんの影武者の探偵の菊川美奈さんですから。」

灰音は言った。

「じゃあ、まさか…」

「そのまさかさ。」

純が言う。

「つまりあなたは見事にこの小細工に引っかかってしまったという訳ですよ。」

「畜生!」

その時、カーテンの裏から婦人の背中に隠れていた波が顔を出した。

「何でこんなことをしようとしたんです?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ