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少年探偵事務所

第17章 無茶な依頼

男はポツリポツリと話し出した。

「俺はこの創立記念式典が行われている会社の社員だったんだ。いつもいつも地道に働いていたんだ。でもクビになった。」

「えっ?」

男はキッと顔を上げて叫ぶように言った。

「俺は業績を上げていった、そして副社長になれそうだったのにその女が邪魔をした。」

「…」

4人の探偵は押し黙っていた。

「その婦人は『自分が』副社長になるために裏で手をまわして俺をクビにしたんだ!」

「っ!」

4人は絶句した。

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