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少年探偵事務所

第17章 無茶な依頼

数日後、事務所に波が訪ねてきた。
美奈は応接室に波を通し、甘いミルクティーを出した。

「…あの後、どうなったの?」

遠慮しがちに美奈が聞いた。

「お母様は警察に連れていかれて、桐原さんは副社長になった。桐原さんの息子さんは手術が成功した。」

「そう。寂しいね。」

美奈がそう言うと波は首を振った。

「ううん。お母様は悪いことをしたんだもの。ちゃんと償わなくちゃね。」

波は小さく笑った。
美奈はふと思った。

(コレで良かったの?)

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