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少年探偵事務所

第18章 事実は小説より奇なり

純に続いて美奈、灰音とやって来た。
灰音がパソコンのメールを見て呟いた。

「今日も依頼無しね。」

何もないまま昼が過ぎ、柊一以外の三人はそれぞれ読書をし始めた。
灰音は推理小説を読み、純はタウン誌を眺め、美奈はファッション誌を見始めた。
柊一はウロウロと事務所の中を歩き回っていた。

「柊一、落ち着きがないね?」

灰音が小説から目を上げずに言った。

「別に。退屈だなって。」

柊一がそう答えると美奈が言った。

「柊一も何か読んだら?本、持ってきて無いの?」

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