少年探偵事務所
第4章 柊一の勇気
美奈は毛布を灰音の肩にかけてあげた。
そして紙コップのココアを渡した。
「調子はどう?」
「私は大丈夫だけど。柊一がちょっとひどかったらしい。」
「そう…。」
「私のせいだわ!」
そう言って灰音が泣き出した。
「私がもっと用心してれば…。」
「灰音のせいじゃない。」
「だって、」
「『だって』じゃない。灰音、分かってるでしょう。そうやって自分のこと追い込まないでよ。」
キッと美奈を睨んだ。
美奈はひるまずに真っ直ぐ見つめた。
灰音は美奈の真っ直ぐ見つめてくる視線を外すことが出来なかった。そして美奈の胸に顔をうずめ、思いっきり泣いたのだった。
純は病室の入り口まで来てたが敢えて入らなかった。灰音は強気で人に弱いところを見せるのが大嫌いだった。純には分かっていた。
そして紙コップのココアを渡した。
「調子はどう?」
「私は大丈夫だけど。柊一がちょっとひどかったらしい。」
「そう…。」
「私のせいだわ!」
そう言って灰音が泣き出した。
「私がもっと用心してれば…。」
「灰音のせいじゃない。」
「だって、」
「『だって』じゃない。灰音、分かってるでしょう。そうやって自分のこと追い込まないでよ。」
キッと美奈を睨んだ。
美奈はひるまずに真っ直ぐ見つめた。
灰音は美奈の真っ直ぐ見つめてくる視線を外すことが出来なかった。そして美奈の胸に顔をうずめ、思いっきり泣いたのだった。
純は病室の入り口まで来てたが敢えて入らなかった。灰音は強気で人に弱いところを見せるのが大嫌いだった。純には分かっていた。