少年探偵事務所
第5章 灰音の姉、雪
「いきなりそんな…。母さんが言ったの?」
「いいえ。私がそうしてほしいって。」
「何でよ?」
「灰音のためにはそっちの方がいいからよ!」
雪はキツイ口調だった。しかし灰音には鋭さと言うものが感じられず、むしろ訴えかけるようだった。
「姉さんがいう私のためって何?」
「っ!」
灰音の思わぬ言葉に雪は何も言い返せなくなった。
「ねえ、姉さん。私はね、したいことをする。そっちの方が自分のためだと思うから。」
「…。灰音はそう思うの?」
「うん。」
灰音はじっと澄んだ瞳で雪を見る。
「分かった。あまり賛成できないけどあなたがそう言うんだったらもう何も言わない。」
雪は続けて言う。
「一つだけ約束して。」
「いいえ。私がそうしてほしいって。」
「何でよ?」
「灰音のためにはそっちの方がいいからよ!」
雪はキツイ口調だった。しかし灰音には鋭さと言うものが感じられず、むしろ訴えかけるようだった。
「姉さんがいう私のためって何?」
「っ!」
灰音の思わぬ言葉に雪は何も言い返せなくなった。
「ねえ、姉さん。私はね、したいことをする。そっちの方が自分のためだと思うから。」
「…。灰音はそう思うの?」
「うん。」
灰音はじっと澄んだ瞳で雪を見る。
「分かった。あまり賛成できないけどあなたがそう言うんだったらもう何も言わない。」
雪は続けて言う。
「一つだけ約束して。」