
少年探偵事務所
第8章 芹那理々香と芹那竜一
「灰音?」
資料室に入ると純は呼んだ。
居るはずなのに気配を感じさせない。
「灰音、いるんだろ?」
カサッ、微かに音がする。いるのは分かったが何かがおかしい。
奥の方でうずくまっている灰音の姿があった。長い黒い髪で顔が隠れている。
「灰音?どうした?」
灰音が顔を上げた。
その顔は青白く、目にも力がない。明らかに調子が悪そうだ。
純は灰音の額に手を当てた。
熱い…!
純はびっくりしてグッタリしている灰音を抱えるようにして資料室の隣にある休憩室のソファに寝かせ毛布を掛けた。
美奈が顔をのぞかせた。
「純、灰音呼んだっきり帰ってこないじゃない。何してたのよ?」
美奈はそう言ってソファに目を走らせるとすべてわかったように頷き無言で休憩室を出た。
無言で理々香のところへ戻ると一応愛想よく言った。
「灰音は少し調子が悪いようで。」
資料室に入ると純は呼んだ。
居るはずなのに気配を感じさせない。
「灰音、いるんだろ?」
カサッ、微かに音がする。いるのは分かったが何かがおかしい。
奥の方でうずくまっている灰音の姿があった。長い黒い髪で顔が隠れている。
「灰音?どうした?」
灰音が顔を上げた。
その顔は青白く、目にも力がない。明らかに調子が悪そうだ。
純は灰音の額に手を当てた。
熱い…!
純はびっくりしてグッタリしている灰音を抱えるようにして資料室の隣にある休憩室のソファに寝かせ毛布を掛けた。
美奈が顔をのぞかせた。
「純、灰音呼んだっきり帰ってこないじゃない。何してたのよ?」
美奈はそう言ってソファに目を走らせるとすべてわかったように頷き無言で休憩室を出た。
無言で理々香のところへ戻ると一応愛想よく言った。
「灰音は少し調子が悪いようで。」
