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少年探偵事務所

第8章 芹那理々香と芹那竜一

純がやって来た。
純は鋭い目つきで理々香を見つめた。
さすがの理々香もたじろいた。何も知らない竜一は目をパチクリしている。

「何があったか本当のことを話してください。芹那理々香さん。」

「な、何のこと?」

「あなたは、昨日病院で灰音と柊一と会いましたね?」

「それが?」

「あの後だよ。灰音の様子がおかしいのは。」

「あたしのせいとでも言いたいの!」

「いいえ?ただ何があったか教えてほしいだけです。」

純が真剣な顔で言うのに対し、理々香は嘲るように笑った。

「菊川さんはあの幽霊女が好きなの?」

カッと頭に血が上った純は飛び掛からんばかりだった。
その時だった。

「いい加減にしろよ、姉さん。」

竜一だった。静かな物言いだが
きつい目つきをしていた。

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