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少年探偵事務所

第10章 始めがあったら…

仕方なくそのまま灰音は飛び出した。

「灰音?」

柊一だった。

「灰音、ゴメンな。」

そんな柊一を無視して灰音は走り出す。

「灰音、どうした?」

「純と美奈が…。」

「え?」

「何かヤバいことになってるの。」

「何かヤバいことって?」

「美奈が助けてって。純は来るなって。」

「それって前、灰音があったようなことじゃ…。」

「多分ね。」

「そういえば、理々香が…」

「芹那さんが何!」

「灰音から大事なもの奪ってやるって。」

「その大事なものが純と美奈ってこと?」

「だろうな。」

「そんな、純と美奈はものじゃないわよっ!人を何だと思ってるのよ!」

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