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少年探偵事務所

第10章 始めがあったら…

「とにかく二人の場所を突き止めるべきだな。でもどうすれば?」

「姉さんに頼んでみる。」

灰音はそう言い、携帯を出すと雪に電話をした。その間に柊一は携帯で別の人物へ電話した。

「もしもし、姉さん?」

「灰音?」

「うん。」

「どうしたの?」

「姉さんってGPSで相手のところ突き止められるのよね。」

「出来るけど…。また危ないことしようとしてるんじゃ…。」

「じゃあね!」

雪が言い終わらないうちに灰音は電話を切った。
雪からGPSで純と美奈の居場所が送られてきた。

「ここって…」

「ぴったりだな。」

柊一が言った。

「え?」

「体育倉庫。」

「なぜ?」

「全部そろってるじゃん。縄だってあるし、内側から鍵かけれるし。」

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