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「…。芹那さんどうかしてるわ。」

その頃
純は気が強いので騒いでいた。

「離せよ！何か恨みでもあるのかよ！」

一方、美奈は泣いてばかりだ。

「純！美奈！」

灰音と柊一が飛び込んできた。

「理々香！いい加減にしろ！」

柊一が怒鳴った。
灰音は驚いた。柊一とは幼なじみだが、こんな顔をした柊一は初めてだ。
目にうっすら涙を浮かべ、強く唇をかみ、鋭い目で相手を睨んでいる。
その時、後ろで声がした。

「そこまでしとけよ。姉さん。」

竜一だった。

「何よ。あんたには関係…」

「あるよ。」

そう言って一回息を吸い込んだ。

「姉さん、これ以上やったらもう俺は芹那理々香さんを姉さんだとは思わない。とりあえず俺が依頼したことが問題なら自分で解決します。ご迷惑おかけしました。」