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少年探偵事務所

第13章 Detectives Horiday

「何か方法があるはずよ。」

朝香はそう言って部屋をウロウロ歩き回って考え始めた。
純はVHSをずっと見ている。

「…ん?」

突然純が気付いたような声を上げた。

「どうした?」

「なあ、これ…。」

純が言ったことを聞いて5人は一斉にVHSを見た。

「ああっ!」


数時間後
柊一以外の3人は借金取りの事務所に殴りこんだ。

「誰だっ!ノックもなしに。」

灰音が鼻で笑う。

「私たちを脅すような奴に挨拶する必要はありませんから。」

「ああ、あの探偵気取りのガキの仲間か。」

純の目が鋭くなった。

「ガキだからって甘く見るんじゃない。」

「じゃあ、何が出来るんだ。」

「このVHSに警察に提出するわ。」

そう言って美奈が出したのはあのVHSだった。

「証拠にならないね。それには俺らは映ってないから。」

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