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少年探偵事務所

第14章 美術館で芸術な秋?

「な、何よ。コレ…。」

灰音が声を震わせていった。
美奈は顔を背けている。
柊一が言った。

「神話さ。サトゥルヌスは、将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き5人の子を次々に呑み込んでいったそうだ。サトゥルヌス、英語でサターン、日本語では…」

柊一はそこで一回深呼吸して言った。

「土星だ。」

「あのヒントってこれのことだったの。」

宮野が納得するように言う。

「じゃあ、スノードロップの花言葉の意味はあの意味で受け取ったので良かったの?」

灰音が絵を見ないようにしながら聞く。

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