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少年探偵事務所

第14章 美術館で芸術な秋?

「係員の長木さん。」

柊一が言うと長木が呆れた顔で言った。

「何を言ってるんだい?美術館のことを知っている人なら館長や警備員だっているだろう?なんで俺なんだ?」

すると純が言った。

「名前さ。バタフライって蝶の意味があるだろう?この蝶と長木の長いという字をかけたんだ。長いは「ちょう」と読むしね。」

長木はそっぽを向いて行った。

「証拠もない癖によく言うよ。高校生の分際で…。」

その途端、場の空気が凍った。
4人は「高校生のくせに」という言葉が嫌いだった。少年探偵事務所の強みと言うのは高校生ならではの独特で純粋に物事を見ることが出来るというところだった。

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