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少年探偵事務所

第14章 美術館で芸術な秋?

その時、純の携帯が鳴った。
美奈だった。

「見つけたわ。更衣室のロッカーに長木さんの持ち物と一緒にスノードロップと花言葉の本。」

「決定的な証拠だな。」

純がにやりと笑って言う。
長木は下を向いてクックッと笑い出した。
柊一は厳しい顔で言った。

「笑ってる場合じゃないよ、長木さん。窃盗未遂は処罰の対象になるから、10年以下の懲役または50万以下の罰金と言う刑法沙汰になってるの分かってる?」

長木は不意に真顔になると言った。

「俺がただのコソ泥だと思う?」

「え?」

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