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少年探偵事務所

第14章 美術館で芸術な秋?

灰音の長い黒髪には白いバラが付いていた。
気付いた灰音は白いバラを取り、茎にまきついている白い紙を開いた。
それには

白いバラの花言葉は「私はあなたにふさわしい」。
綺麗な色白の少女には華麗な怪盗がお似合いですよ。

と書かれていた。

「あいつ、少年探偵事務所が狙いじゃなくて灰音が狙いだったんじゃ…」

柊一が言いかけたが、純の方を見た途端押し黙った。
なぜなら、純の顔が複雑であったから…。

(一体、純は何を考えているんだろう。)
美術館の展示室は夕焼けで輝いていた。
           THE END

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