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少年探偵事務所

第15章 招かれざる客、到来。

「そんな雲を掴むような…」

柊一が言いかけると、灰音が肘でつついた。

「あっ、でも全く手がかりがない訳じゃないんですよ。」

「ある手がかりとは?」

「彼あるいは彼女は愛媛に住んでいるということと、一度会うとしたら言ってた場所があるんです。」

「???」

「手かがりはCMとフタと夕日と伊予かんソフト。」

「まるで暗号ね」

美奈が呟く。
女性は「お願いします」と頭を下げて名刺を置いて出て行った。
名刺の名前にはこう書いていた。

新田 麻理(にったまり)

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