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姉さんは僕のお人形

第8章 拷問





【??視点】

「ふう…今日はこれで限界かな?
…鈴、こいつをいつもの場所に閉じ込めておいて!」

倒れている男の子を指差して、私は鈴という女の子に命じる。


「はーいっ♪」
鈴は元気に返事をして、
細い体のどこに、そんな力が?
と問いたくなるような、力で軽々しく男の子を抱えて、いつもの場所に運んでいく。



私の名前は、茨城亜華(いばらぎあいか)
趣味は、人を痛めつける事です
…と言ったら、色んな人から距離を置かれ、学校ではいつも一人だった。まあ、今は学校なんて行ってないけどね。
まず、親が死んだし
どうして死んだかって?


私が…殺したから

学校行け、ってうるさいし
お父さんなんて、私を変な目で見ているし、お母さんも口うるさいだけでウザかったしね

親を殺した時、私は人を殺す快感を覚えてしまった。
体から溢れる、あの赤い血…
見ているだけで、ゾクゾクする

死体は、地下倉庫の壁に磔にして飾ってるの。なかなか素敵

鈴は、私の親友…というか仲間
彼女は、親に捨てられて、道端に虚ろな目で佇んでいた。
何故か、可哀想になって彼女を家に連れて行き、食事を与え、話を聞いた。
彼女も、親を恨んでいた。
私は、すごく共感出来て、思わず涙が出た。
それから私と鈴は、仲良くなった


二人の生活が始まった


しかし、お金がないと生きていけない。そこで私達はある仕事を始める

内容は簡単


恨んでいる人の名前、顔写真、住所を手紙で教えてもらい、私達がその人を捕まえて家に連れて行き、そこで痛めつける

殺す快感を覚えた私が、考えた仕事だった。

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