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姉さんは僕のお人形

第8章 拷問





ネット上で、派手に宣伝した
自分の家の住所を載せ、ここに手紙を入れるように書いた

少しすると、手紙が届き始めた
日に日に手紙の数は増えていく


私も鈴も、力と体力には自信があった。特に鈴は、尋常ではない力を持っているので、追いかけて捕らえるのは私、縛って運ぶのは鈴の担当になった。
痛めつけるのは、二人一緒だ。



私達は、ターゲットを殺すのではない。痛めつけるのだ。
すぐに殺しても、楽しくない
だから、少しずつ痛めつける
皆、なかなかいい悲鳴を出してくれるから嬉しかった。


少し意外だったのは、鈴が私の行動に驚かない事だ。
私は、鈴に仕事の内容を話す時、認められない事を覚悟していた。
だから、仕事は一人でするつもりだったのだ。

しかし鈴は、笑顔でこう言った

「え、楽しそうじゃん!私もやりたい!ね、いいでしょ?
二人の方が、亜華も楽になるでしょ?」

あっさり認められた。
彼女も私も、すっかり歪んでいた



毎日届く手紙を元に、ターゲットを捕まえて、家で痛めつける…
毎日その繰り返し。

死んでしまったターゲットは、地下倉庫に入れ、痛めつける途中の
ターゲットは、大きめの部屋に詰め込んだ。部屋が足りなくなれば誰かを殺せばいい。

まあ、私の親は金持ちだったし
閉じ込める部屋はたくさんあった



ある日、家のポストを開けると
手紙が入っていた。
依頼の手紙か…そう思いながら、
差出人を確認すると、その名前は私の知っている名前だった。



名前は…黒崎冷

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