
姉さんは僕のお人形
第8章 拷問
「冷…ずいぶん変わったね」
私がそう言うと冷は笑って
「僕はそんな変わってないよ。
亜華が変わったんじゃない?
大人っぽくなった気がする。」
「え、あ、ありがとう…」
いきなり褒められたので、かなり恥ずかしい。
それからは何故か鈴も混ざり、たわいもない話をした。
しばらくして、私は本題を切り出した。
「ねえ…冷は、私に依頼の手紙を送ったよね?
ターゲットの男の子、すごくかっこいいけど…何かあった?」
別に、理由を知らなくても仕事に支障は出ないけれど、何となく気になっていたから聞いて見た。
冷は、しばらく考えてから
こう切り出した
「…僕に、双子の姉がいるのは知ってるよね?麗奈、って名前。
クラスでも目立ってたし、亜華も覚えてると思うけど…」
「麗奈ちゃんよね?覚えてるよ。
すごく可愛かったね、モデル並みだった」
「うん。それで、姉さんには彼氏がいたんだ…その彼氏って言うのが、こいつ」
テーブルの上に置いてあった、手紙の写真を指差す。
「こんなかっこいい男の子が彼氏だなんて…さすが麗奈ちゃんね」
「僕も最初は応援してた。
でも、彼氏…優斗は最低な奴だったんだ。」
「…………?」
私はその後、衝撃的な話を冷から聞かされた
