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姉さんは僕のお人形

第8章 拷問





依頼を受けた私は、鈴とともに赤坂優斗を探しにいった。
私も鈴も、いつも以上に気合が入っている気がする。
小学校以来の友達の頼みだから?
それか、赤坂優斗が許せないから?それは、よく分からない。



「ねえ、亜華。この家じゃない?
赤坂、って表札あるよ」

「あ…本当だ。なかなかいい家に住んでるのね…」

「え〜亜華には負けるでしょ」

「そんな事ないって」


などと話しながら、私は準備する。まあ、マスクをつけるぐらいしかないけれど。
鈴は運ぶ担当なので、家の裏庭に隠れてもらう事にした。


「さて…行きますか」
「ちょ、亜華!携帯、鳴ってるよ?」
「えっ…あ、冷からだ」

冷からかかるなんて珍しいな…

「もしもし。どうしたの?
ん?今どこにいるかって?
赤坂優斗の家の前にいるよ。
今から捕まえに行くんだけど…」


すると、冷はこう言った。

「実は友達に頼んで、ある場所に優斗をおびき寄せてるんだ。
デートのフリをして…
その場所を教えるから、亜華達も来てくれない?」

「なるほど。分かった」


作戦変更、か…


冷から聞いた場所は、ここから結構遠かった。
まあ、これぐらい慣れてるけど


「鈴、行くよ」
「うん!」

私と鈴は、走り出した

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