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姉さんは僕のお人形

第4章 事件



「…ん」
目が覚めると、知らない部屋
いや、優斗くんの部屋だ
待って。私、まさか寝ちゃった?

「麗奈、起きた?」
優斗くんが普通に笑顔でいた
「優斗くん…」
「いやあ、戻ってきたら寝てるし…
起こすのは悪いかなって…」
「ごめんね…」
「…学校は完全に遅刻だし、サボるか」

学校サボるのは初めてだ
冷くんが心配するだろうな…

「冷、くん…」
ふと、弟の名前をつぶやく
大事にしたい大切な弟…

その声が聞こえたのか、優斗くんが私の肩を
つかむ

「麗奈ってさ…冷が好きなの?」

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