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姉さんは僕のお人形

第4章 事件



「え…冷くん?好きだよ…弟として…」
「俺の前で他の男の名前言われたさ、
多少は焼くもんなんだよ…」

優斗くんの声がわずかに低くなる
やばい…怒らせた?

「だから、冷の事忘れさせてやる」

肩を掴む力が強くなる
優斗くんが言った言葉の意味がよく分からない

「それって、どういう事?」
「へぇ…麗奈って頭いいけど…
そういう事には鈍いんだな…」

優斗くんは微笑む
でも、優しい笑顔ではなかった
優斗くんが、制服のポケットからカッター
を取り出した

「な、何…?…きゃあ!」

カッターでスカートをざっくりと切られた

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