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姉さんは僕のお人形

第6章 レナとレイ。二人で一つ


二人で泥だんごを作って遊んでいる時…




『ねえ、冷くん!』
『何?』
『レナとレイって名前似てると思わない?』
『うん。それに、顔もそっくりだし…
僕等は似てるところが多いね。やっぱり
双子だからかな?』
『そうだよ!私、冷くん大好き!
双子だからずーっと一緒だよ!』

「ずーっと一緒だよ!」
この言葉はすごく嬉しかった
幼い二人は、無邪気に笑えたんだ
でも、あの父親のせいで…

姉さんの心からの笑顔が消えた

姉さんは身体も心も父親に汚されて…

僕ともあんまり話さなくなった
そのまま二人は、中学生になった
お互いに中学生は、思春期
さらに気まずくなった

最近は、前よりは話すようになった
姉さんは、僕に勉強などを教えてくれるし、
僕からも姉さんに話しかけるようになった


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