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姉さんは僕のお人形

第6章 レナとレイ。二人で一つ



「パパ…っ、ヤダ!やめて!」
「父さん!もう、やめてよ!姉さんが…」
夜中の部屋に響くのは、
悲鳴と怒鳴り声

姉さんは、毎晩父親に性的虐待を受けていた。
姉さんの悲鳴で目が覚めて、姉さんをかばい、
僕が殴られる…この繰り返し

姉さんの激しい泣き声と、乱れた髪。
無造作に床に置かれた服。
殴られた時の血の味

中学生になった今でも忘れられない

許せない。姉さんにあんな事して
父親が憎い。父親と母親は、僕が小学生の時に
離婚した。

姉さんは、性的虐待から解放された

それでも許せない。

姉さんには笑ってほしかった

だから、誓ったんだ

僕が姉さんを守るって

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