
姉さんは僕のお人形
第7章 排除開始
私はさっそく冷くんにこう言われていた
「優斗に告白してくれないか?
優斗は女の子なら何でもいい、って感じだから…
優斗を好きなフリをしておいてくれない?
…少し大変だと思うけれど」
確かに普通の子なら、少し大変だろう
でも、私はすぐにOKをした。
何故なら、私は演劇を習っているから
小学校の低学年からずっとしている
演技はそれなりに得意だ
優斗が好きなフリをするぐらい、簡単だ
何で冷くんが、優斗に告白してと言ってきたのかは
よく分からない
でも、冷くんなりの考えがあるのだろう
私はそんな事を考えながら
制服に着替え、簡単な朝食を済ませ
家を出た
