シアワセ∞経路
第6章 止まらない気持ち
ソラの女嫌いを克服するために、協力するって言っといて宮藤さんのことがあって以来怖くて何もできていない。
ううん、……しようともしてない。
表向きは協力するように見せかけて本当は嫌がって……。
私って……自分勝手だ。
「そういうば、高校生は合コンとか行かないの?ソラなら絶対に可愛い彼女できるのにね!」
「は……?なんだよいきなり」
なんなんでしょう。
私もこんな微妙な話題を出して、自分の行動を改めようとしてるのがおかしいと思う。
でも……。
「ちゃんと協力したいから……――」
「もういいよ。女嫌いを治すのに協力しなくて」
「えっ……。なんで……」
「いらないから。そう言う気遣い」
私が全然頼りにならなかったから……?
自分勝手だったのが伝わっていた……?
多分、ソラが断ったのはどっちの理由もある気がする。
ソラは私の願いを叶えてくれたけど、私はソラの願いを叶えることができなかった。
心の奥がズキンとするくらい痛んで悔しさを感じた。
これ以上下手な思いつきで、協力を続けると言っても言い訳を重ねてしまうだけだろう。
心の何処かでも、協力するのを拒んでいたし。
きっとこれからも素直に協力できない…。