シアワセ∞経路
第6章 止まらない気持ち
どうすべきか、途方に暮れながらも考えていたら、辺りは薄暗くなってすでに夕暮れを過ぎていた。
家出して来たって、結局どうしようもないのに何をやっているんだろうと我ながら呆れる。
無計画でバカな私……――
ベンチに座り込んだまま、俯いて足元を眺めていたら誰かの声が聞こえた。
顔を上げたら、一人ではなく複数いるようだった。
向こうから、いかにもチャラそうな三人の男がわいわいと話しながらこっちに向かって歩いてくる。
見た感じ、私よりいくつか年上の人のようだった。
「あれ?君、これから彼氏と待ち合わせ?」
一人の男が私の座高の高さに合わせて屈み、目線を合わせてきた。
うわっ……。
怖い人達に声かけられた……。
「……ただ座ってただけですけど」
まともに答えておけば、暴力とかされないはず。
「マジで?なあ、この子と遊ぶのいいんじゃね?」
「中学生のガキだぞー。さすがにやべーだろ」
「でもさー、この子は発育も良さそうだし面白そうじゃん」
三人はアイコンタクトした後に嘲笑っていた。
何……、この人達……。
「暇ならオレ達と楽しいことしない?」
「マジ楽しいから。後でご飯も奢ってあげるからさー」