シアワセ∞経路
第7章 釣り合わない天秤
「もちろん、私で良かったらいつでも聞きます」
「ありがとう。お互いうまく行くか分かんないけど、頑張ろうな」
「はいっ!お互いに幸せになれるといいですね」
颯太さんは大人っぽくて話が合わなさそうな印象だったけれど、意外と話しやすいかもしれない。
「……ねえ、風子ちゃん。オレのことさん付けしないで、颯太って呼んで。あと敬語使わなくていいから」
「いやいや。私はまだ中三で高校生の颯太さんとは歳離れてますし……」
「たった二つだけ歳が違うだけじゃん」
「二歳もですよ」
「オレは風子ちゃんともっと仲良くなりたいからそうして欲しいの」
仲良く……。
それって友達ってこと……!
素直に嬉しかった。
「分かりました。じゃあ……颯太って……呼ぶね」
「その照れくさい感じ、初々しくていいなー。オレも君のこと風子って呼ぶからよろしく」
「なっ……。照れてなんかなくて、ふっ、普通……だから!」
「あはは、可愛いなー。……で、早速相談していいか?ちょうど今悩んでてさ……――」