シアワセ∞経路
第8章 危険な勉強会
でも、どうしよう……。
颯太と二人っきりで勉強を教えてもらうなんて、緊張してシャーペンすら持てるかどうか。
何度か会ったりもしたのに、颯太と二人っきりになるのは未だに慣れない。
スマホの画面をじーっと見ながら考えてしまう。
「風子、どうした?」
「颯太がこれから勉強教えてくれるって、メッセージをくれて……」
「え?いつの間に連絡先を交換してたの?」
「この前、颯太とコンビニでばったり会ってその時に交換したんだ」
「そっか」
「……あっ!ソラも一緒に来ればいいじゃん」
「先生は二人もいらないだろ」
「うう……。二人っきりになるのは、まだ緊張するからお願いします。それに、颯太もソラに会いたいって言ってたよ」
「んー……、分かったよ」
「ありがとう!一応、颯太に聞いてみるね」
電話で颯太に聞いてみたら、ソラが来てくれることにも喜んで賛成してくれて。
颯太の家にお邪魔して勉強することになった。