シアワセ∞経路
第8章 危険な勉強会
「ソラって頭良いのになんで英語は教えてくれないのかな」
「ああ。あいつは読みたくないんじゃね。幼児期から英語教えらえてたみたいだし、前まで英会話教室にも通ってたからな」
「すごいんだね。逆に自慢すればいいのに」
「オレだったら絶対自慢するな。女の子にモテそうだし」
「あはは。颯太ならもっとモテそうだね。……あ、外見て!雪降って……――」
――ガシャッ!
立ち上がって窓の方に向かった時、足元に置いてあった何かにぶつかった。
下を見てみると、積み重なっていた雑誌やDVDの山が雪崩を起こしていた。
「ごめんなさい!今すぐ片付けるから……」
「あー、その辺の気にしなくていいから」
散らばった雑誌やDVDに手を伸ばして気づく。
それは、女の人の下着姿や裸が載っているものだらけだった。
どうしよう……。男の子のお宝見つけてしまった……!
見てはいけないものを見て、冷や汗が一気に出てきた。
「あの、……ごめんなさい。男の子ならこれくらい持ってるの普通なんだよね。見てないことにするから安心して……ください」
「ふっ……。なに焦ってんの?それくらい見られても気にしねえって」
こんな恥ずかしいものを見られても動じないとは、肝が据わってるようで。
一方、私は顔の熱が急上昇していた。
エッチな本やDVDを躊躇いながら手にして、元々あった場所に重ねた。