シアワセ∞経路
第8章 危険な勉強会
絶対に何か言ってたじゃん……。
「やっぱりソラは意地悪だよ……」
っと小さな声で呟いた。
「聞こえてる」
「うう……。それくらい教えてくれたっていいじゃん!ずるい!」
「意地悪でずるい居場所で悪かったな。嫌になった?」
「嫌じゃない……です」
「ありがとう」
「褒めてるわけじゃないから……!」
隣を歩いていているソラを見たら、急に目が合い反射的に顔を背けてしまった。
颯太と三人で一緒にいた時には見せなかった優しい眼差しだった。
特別に優しくされているようで恥ずかしくなった。
どうしてだろう……。
ソラが目に映る度に、鼓動が早くなる。
なんだか今までみたいに面と向かって思うように話ができない。