テキストサイズ

シアワセ∞経路

第9章 幸せになるための決意

「そんな顔してたか…?
けど、このくらいで挫けてるオレってマジでダメな人間だよな……」



「ううん、ダメじゃないよ。
誰だって上手く行かない時ってあるし。
足、早く良くなるといいね」


「……ああ。ありがとう」


なんでもできそうで、しっかりしてる人だと思ってた。

でも精神的に強そうな颯太でも壁にぶつかってたり、挫けたり、悩んだりもするんだ。



「なんか風子に話してスッキリしたわ。
風子ってちゃんとオレの話を聞いてくれるから、なんでも話したくなるんだよなぁ」


「あんまり頼りにならないと思うけどね」


それに大層なことも言えないけど。
少しでも力になれてるようで安心した。


なんだか、颯太と励まし合って前に進めてる気がする。


だから私も告白する決意が、迷わずできたのかもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ