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シアワセ∞経路

第10章 未来へ続く思い出

私の好きな人は颯太じゃなくてソラなんだよ…?




「そっか。まあ親は大事だもんな」



「えっ…?」



「おや、ごめんごめん。デートの邪魔したね」


ソラの後方から仕事帰りのパパがやって来た。



「そっ、そうなの!!私、パパのこと大好きなんだ!パパが好きな人」


何やってんの私。
パパも何てタイミングで帰ってくるのよ…。



「風子、そんなに煽てたって何も美味しいのは買ってきてないよ」


仕事で疲れきったパパの顔がほころぶ。


パパのことは好きだけど、今はそうじゃない!


これはもうただの馬鹿親子じゃん。
きっとソラにそう思われてるに違いない。




ガクッと肩を落とすほど一気にテンションが下がる。

要はここが告白するとこじゃなかったとってことか…。

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