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シアワセ∞経路

第10章 未来へ続く思い出

「お久しぶりです」


「塑羅緒くん、久しぶりだね。また風子と遊んでくれてありがとね」


「こちらこそ風子さんにはお世話になってます」


パパとソラのお父さんは友達みたいだし、二人が話してるのを安心して見守っていられる。

自分の親と友達が話してるところって私としては新鮮でちょっと面白いけど。



「それにしても偉いよね。今は家にひとりでいるんだって?それに新聞配達して生活費稼いでるなんて……。
お父さんがもっと頼って欲しいって言ってたよ?」



「いいんです。バイトも友達に誘われたからしてるだけで、自分で決めたことですから」



もしかして前に泊まった時に朝どこかに出掛けてたのはバイトしてたから…?


寂しいだなんて言ってる私よりずっとしっかりしている。



口を挟めるところがなく黙って聞いていることしかできなかった。

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