シアワセ∞経路
第13章 消えない痛み
――……!
ベッドに誘導され、強引に両手首を掴まれて押し倒された。
見つめてくる瞳もいつもと違って、どこか男を感じる。
「……やだ。こういうことした事ないし、怖いよ……」
「怖くねえよ。一回してみたら分かるって。……男を知りたいんだろ」
「これは違う……!こう言うのだって好きな人とすることでしょ?」
反論すると両手首を掴まれる力がギリッと少し強くなって痛い。
「オレは好きな女じゃなくても抱けるんだけど?」
柔らかい唇があたって、口を塞がれるようにキスをされる。
それが、どんどん深くなっていく。
「んっ……」
颯太はキスをしながら、片手で器用にシャツのボタンを外していく。
ホックまでも簡単に外され、直接胸を触れられてゆっくりと愛撫される。