テキストサイズ

シアワセ∞経路

第3章 私の居場所





実験の授業は始まったばかりで、なんとか間に合った。




皆が実験の説明を聞いている中、静かに移動して椅子に座る。


すると、周りからクスクスと小さい笑い声が聞こえてきた。


こっちを見ているから、明らかに私のことを言ってるのが分かる。


耳を塞ぎたいほど嫌な笑い声だった……。





この日以降も、目を疑うようなことが起きた。




下駄箱の名前のシールを剥がされたり、提出したはずのノートが下駄箱の上に置かれてたり。





運動着を入れているバックに十数個のピンポン玉が入れられてたり、それ以外にもぼちぼちと嫌なことがあった。




ほんの些細な嫌がらせだけど、やっとハッキリ分かったんだ。





私はいじめられている。



ここには、居場所がないんだって。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ