シアワセ∞経路
第3章 私の居場所
その嫌がらせが続いたまま、二週間が経った。
相談できる人もいなくて、誰にも言えず我慢していた。
誰でもいいから……助けて……!
隣にいて……。
居場所が欲しい……。
その想いは、学校にいる時間を重ねていく度に、どんどんと膨らんでいった。
ある日の放課後、私はすぐに玄関へと向かった。
やりたい部活もないし、もちろん放課後に話し込むような友達もいない。
何より、こんなつまらない場所から早く立ち去りたかった。
けれど、ずっと同じ毎日が続くことなんてなかった。
助けを求めている私の心の声が、伝わったかのように救世主は現れる。