シアワセ∞経路
第16章 あの日に戻れたら
やっぱり、気になるのかな……。
それとも可愛いから見てるだけ……?
好きと伝えられても、他の女の子を見ていられると、もやもやしてどこか不安になる。
ソラと一緒にいると、どうしてこんな気持ちが湧いてくるんだろう。
ううん、だめだ。
こんな束縛するようなことを思ってしまっていけない。
そして、さっきみたいに気持ちが悟られないように笑顔、笑顔!
「話したいなら、話して来たら?」
私は両手でソラの背中をトンッと軽く押した。
「え……?」
「宮藤さんと話したいんでしょ。私のことは、いいから」
「どうして?」
「どうしてって…、あっちの方、見てたから。友達なら挨拶くらいしてきた方が…」
話が通じていないように反応されて、逆にこっちが困る。