シアワセ∞経路
第16章 あの日に戻れたら
「あの人は友達でもないし、何とも思ってない。
昨日だって、海田にどうしても付いて来て欲しいって必死にお願いされたから仕方なく一緒にいただけ」
そういえば、昨日ゲームセンターから出てきた時に海田先輩も一緒にいた。
宮藤さんに用事があったのは、海田先輩の方だったんだ。
隠す様子もなく、はっきりと答えてくれてホッとする。
「そうなんだ…。でもクラスで一番可愛かった子と遊べてよかったんじゃ……」
「……なんだよそれ」
余計な一言で、微笑んでくれていたソラの表情が曇ってしまった。
ひねくれたようなことを言ってしまって後悔する。
もしかして、怒らせた……?
ちゃんと、今すぐに訂正しないと。