『シアワセ∞経路』第18章「私とふたり」　332ページ

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シアワセ∞経路

第18章私とふたり

「わざわざ他校にまで来て、お前がいじめられていることを知らせてくれたんだぞ。あと、三年の緒方も一緒にな」

――……！なにそれ……。

私のために二人で一緒に……。

「それでも、小神はこっちを選ぶのか」

「はい……。勉強はいくらでも頑張ります」

「……まあ、そこまで言うなら分かった。後は、親と相談だな……」

先生との話し合いが終わり、一人になって聞いたことを思い出す。

ソラと颯太が私を助けてくれた……。

こんなことを二人でしていたなんて、一言も教えてくれなかった。

知らないところで動いていたなんてずるい。

優しすぎるよ……。