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シアワセ∞経路

第19章 シアワセ





「私、もうすぐソラにびっくりさせることするから待ってて」





「びっくりさせること……?でも、それ言ったらサプライズにならないような」





「って、あ……!でも、まだ詳しいことは言ってないからセーフ。驚かせるといってもいいことだから怖がらないでね」





「……なるほど。じゃあ、楽しみにしてる」





頭の回転がいいソラは私が何を言おうとしてるのか分かったようで、照れるように笑った。




ソラに待っていてもらっていること……。




それは、私の抱えた問題が片付いた後に恋人として付き合うこと。




やっと、それを乗り越えて願いが叶う日がくる。





でも、私が驚かせたかったのはそれだけじゃなかった。



まだソラにはあのことを伝えていない。



だから、それと一緒に伝えるんだ。





「風子」



「ん……?」




いつものように名前を呼ばれて、立ち止まる。




両肩をそっと掴まれて、真っ直ぐに向き合った。




頬が熱くなると同時に鼓動も早くなる。




――……恥ずかしくて、目を合わせられない……。




首元を見るように目線を下げた。



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