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シアワセ∞経路

第4章 あなたのとなり



「ふっ……、欲張りすぎ」


「あはは……。……でも、とりあえずひとりぼっち以外ならなんでもいいです。そばにいてくれる人がいてくれたらとはいつも思ってましたけど」



家に帰っても、元々兄弟がいない一人っ子で、両親もなかなか帰ってこない状況。


学校でも友達がいなくて、こんな感じだから望みは低かった。



すぐに大空先輩から言葉は返ってこなかった。


ふんわりと流れる風が通り過ぎた時に、その返事がやってくる。



「じゃあ……全部でいいんじゃないの?」



「え……?」


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