テキストサイズ

シアワセ∞経路

第5章 共力者




「風子。海田は職員室に行ったと、代わりに言ってくれ」



「……海田先輩は、職員室に行ったって」



私はソラに言われた通り、佳菜美ちゃんに伝えた。



「……あっ、そうなんだ。ありがとうございます」



朝に玄関で会った時の佳菜美ちゃんとは全く異なる態度だった。



ぺこりと律儀に頭を下げて、佳菜美ちゃんは早足で階段を降りて行った。





すでに佳菜美ちゃんはいなくなったのに、私の肩にソラの両手がまだ触れている。




「なっ……、なんで後ろ隠れてるの?そのくらい自分で言えばいいじゃん」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ