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シアワセ∞経路

第5章 共力者



あっという間に、太陽が沈みかけている夕暮れになった。

今日もソラといつもの帰り道を歩いている。



会話の内容は、もちろん休み時間に話した女嫌いを克服する協力のこと。





「――つまり私と話すように普通に話せばいいんだよ」




「んー……。それができたら苦労しない」




「じゃあ、この世には男しかいないと思えばいい!」




「むさ苦しい世界だな。って、それ解決になってないな」




「あっ!朝に同じクラスの女子とすれ違った時に挨拶してみるのがいいかも!」




「ハードルが高い」




「ええ……、おはようのたった四文字なのに。他には、えーっと……」




「とりあえず、今は一緒にいてくれるだけでいいから」




私の提案をことごとく潰しにかかるソラは、私から目線を遠ざけた。



一緒にいること以外に何かしてあげたいから考えてるのに……。



本当に努力する気があるの……?




これ以上、どんな話を続けたらいいのか迷って沈黙していた。





その沈黙から救ってくれるかのように、前から背の高い男子がこっちに近づいてきた。


180cmくらいはありそうな身長に、紺色のブレザーにチェック柄のズボン。



この辺はブレザーの制服の中学校なんてないから、この人は高校生なのかな。


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