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シアワセ∞経路

第6章 止まらない気持ち





そう心に誓ってから、早くも時は過ぎて。


私は中学三年生になり、季節はもう夏になっていた。




卒業式の時、待ってくれていた二人のクラスメイトと友達になれて普通に学校生活を送っている。




友達になったのは、利麻ちゃんと千代ちゃん。



二人とも佳菜美ちゃんと、仲が良かったわけではなかったらしい。


私たちの三人のグループは、クラスで浮いていた方だった。



それでも、そばにいてくれる二人がいたから心強かった。




いじめも前よりずっと沈静化されて、もう何も起きないんじゃないかと安心するくらい。





そして今は、利麻ちゃんと千代ちゃんと帰り道を歩いていたところだった。



ギラギラと刺すような日差しの中、蝉がミンミンと鳴いていて暑さを増して感じる。



「暑いわねー。アイスみたいにドロドロ溶けそうなくらい」



「これから塾だよねー、だるっ。さっさと行って涼んでよー。塾の先生が、またアイス買って来てくれるかもじゃん」




「あっ…、風ちゃんは塾通わないんだよね?」



「うん。行きたいけど親が……」




私の前を歩いていた利麻ちゃんと千代ちゃんは、いきなり足を止めた。



どうしたのかな……。


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