
涙涙涙
第2章 第一章 Nukumori.
ランチを食べ終えて
職場に戻ると
店の前でうろうろしている
見覚えのある男がいた。
「宏樹っ!!」
「弥生!お疲れ!
店の中いないからどこ
行ったのかと思った。」
絵里はペコッと頭を下げて
先に店へと戻っていった。
「あ。弥生さ!今日早番じゃん?
仕事終わったら、デートしよ!
全然出掛けてなかったしさー!
買い物!ねっ行こ!」
たまに宏樹は少年の顔に戻る。
ワクワクして
ドキドキして
そんな宏樹が可愛らしく見える。
「4:00に終わるから。
家帰るから、待ってて。」
宏樹はわたしの頭をクシャッとして
帰っていった。
