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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 その叫びが通じたのか、女は手をとめた……。

 と同時に、画面越しに香織を睨み付けてきたのだ。

 香織は咄嗟に塩水をまた口に含むと、両手で口を押さえた。

 血だらけのワンピースを着た女が、ゆっくり立ち上がり、テレビの画面に近づいてくる……。


『大丈夫……大丈夫……あの女はテレビの中にいるんだから……』

 香織は、自分に言い聞かせるように心の中で言う。

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